みんなのつぶやき

2026-03-02 10:36:00

家は建てて終わりじゃない

こんにちは。江南市でおうちのリフォーム・建替えから暮らしのご相談まで幅広く対応するマナベースの菱川です。

先日、2月21日の 日本経済新聞 に「家を直せないと悩む人が増えている」という記事が掲載されていました。理由は明確です。ここ2〜3年の物価高。当然、建築費も上がっています。例えば、これまで100万円前後でできた一般的な戸建ての外壁塗装が、今では140万〜150万円。これは現場にいる私たちも実感している“現実的な数字”です。「やらなきゃいけない」と分かっていても、金額を見て止まってしまう。この記事は、そんな今の状況を伝えていました。

記事の中で紹介されていた試算があります。

・新築から50年間の修繕総額:約1,475万円

・30年間では:約900万円

私はこの数字、妥当だと思いました。実は20年ほど前、「長期優良住宅」の補助金申請をする際に、自分なりに30年間の修繕費を試算したことがあります。給湯器は壊れる、エアコンも壊れる、外壁は30年で2回塗装、シロアリ対策、バルコニー防水、キッチン・ユニットバス。何も参考にせず計算した結果が「約750万円」今の物価高を考えれば、900万円という数字は十分現実的です。仮に3,000万円の住宅ローンを組み、月10万円を30年払えば完済できます。でも、その間に900万円の修繕費が必要です。ローンだけでギリギリの生活をしていたら、このお金は出せません。

 

では、どう考えるべきか。

900万円 ÷ 30年 = 年30万円

年30万円 ÷ 12ヶ月 = 月約23,000円

つまり、毎月2万3千円の修繕積立が必要 ということです。

マンションには「修繕積立金」があります。毎月2〜3万円を強制的に積み立て、屋上防水や外壁塗装を計画的に行う。だから大規模修繕ができる。でも戸建ては違います。誰も取ってくれません。自分で貯めるしかない。ここが大きな違いです。新築後10年間は、ほとんどお金はかかりません。でも10年を超えると、一気にドカンときます。毎年30万円かかるわけではない。でも「ある年に大きく」かかる。だからこそ、最初から準備しておく。私たちは建築屋です。もちろん新築のご依頼はありがたい。でも、「このローンならいけますね、契約しましょう」だけで終わってはいけないと思っています。

本当に良い建築屋は、「このあともお金がかかりますよ」「月2万3千円は積み立てられる計画にしましょう」と伝える会社だと思っています。新築にすべてを使い切らないこと。未来の安心を残しておくこと。それが、お客様の生活を守ることにつながります。家は建てて終わりではありません。健全な状態で守り続けることが、本当の意味での“家づくり”です。これから家を建てる方、すでにお住まいの方も、ぜひ一度、「わが家の修繕積立はいくらか?」考えてみてください。

 

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